何でもいいから人の役に立つ仕事がしたい。 と思ったのは
インドのパキスタン国境近くのカシミールでした。
大学を卒業してすぐ、何かに誘われるようにバックパックひとつでインドに来た私は、
ただ金を持っているだけで、何の役にも立たない自分が情けなくて落ち込んでいました。
学校で勉強した知識など何にも役に立たない、今この場で あなたにできるのは何なの?と
常に自問自答していました。
自分の生命力のなさに打ちひしがれて帰国した後
“ 人の役に立っている ” が分かりやすく、自分が成長できる仕事、そして自分のキーワードである
“ 環境 ” “ 教育 ” を実践できる仕事を求めて農家の道を選びました。
帰国後に参加した農業人フェアで、井尻社長と出会い株式会社生産者連合デコポンの
研修生となりました。そこでは多くの農家さんに研修を受けさせてもらいました。
約1年間の研修を通して、1人で就農することの難しさを感じていた私は
チームを作って就農したいということを考え始めていました。
そして研修先のひとつでもあった、斉藤完一さんの助けをお借りして
研修先で知り合った同年代の新規就農を目指す2人と、若手農家集団 “ 三つ豆ファーム ”を
立ち上げることができました。
立ち上げるにあたって約束したことは
“ どんなことがあっても3年間は続けること。その後はそれぞれの道に進んでもよい ” でした。
当時20代だった私たちには、3年の間にそれぞれ別の道が開けてくる可能性も
あると思ったからです。しかし、どんな道に進もうとも この時期に農業をした3年間は
すばらしい財産になるという確信もありました。
そうして今年で2年目をむかえました。
チームでの営農は、自分の思うままの経営ができない/意思決定が遅くなる などの
デメリットもありますが、作業性や経費の削減などメリットのほうが大きいように感じます。
将来は畑に人が集まるような魅力的な農家になることが目標です。
それにはおいしい野菜、生き生きとした野菜を作ることは当然ですが
私は “ 農業の価値を伝えられる ” 農家を目指します。
少し偉そうに聞こえますが、畑という場が持つ価値を紹介し、発信できる農家を
目指すということです。第一産業の現場には生きるうえで重要な学びに溢れていると思います。
そして、これからの世の中には その学びを伝えることが出来る農家が必要とされると確信しています。
とはいえ千里の道も一歩から。
当面の目標は毎日の作業日誌をしっかり書くことと、毎月の収支計算をめんどくさがらずにやることです。
三つ豆ファーム 代表 山木幸介





